2012年度の活動

【論文発表】電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) Vol.133 No.2 (2013)に論文を発表

電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) Vol.133 No.2 (2013)にデジタルグリッドが拓く新しい電力流通の姿に関する特集記事が掲載されております。
電気学会論文誌B(電力・エネルギー部門誌) Vol.133 No.2 (2013)


【講演】第2回欧州気候議会 基調講演(2013/3/6)

2013年3月6日に開かれた第2回欧州気候議会にて阿部先生が基調講演を致しました。 再生可能エネルギーを如何にグリッドにつなげるかということをテーマとし、熱い議論が展開されています。台湾、バングラディシュ、韓国、セネガル、モロッコ、タンザニア、EU等の10ヵ国が資金を供給して、再生可能エネルギーの途上国への導入が目的です。
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デジタルグリッドに関するインタビュー動画配信(1):JCC Movie Theater

阿部教授がJCCのMovieシアターのインタビューでデジタルグリッドのコンセプトについて分かり易く解説します。


【講演】 経済同友会 第5回環境・エネルギー委員会(2012/10/2)

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【プレゼン資料】 共同開発2号プログラム会員募集説明会(2012/11/12)

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【プレスリリース】 FCCJ Professional Luncheon(2012/9/13)

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デジタルグリッド:阿部教授メッセージ

阿部教授がデジタルグリッドの基本コンセプトを紹介します。


1号プログラムを策定しました

2012年4月1日から2013年3月31日で、複数グリッド間における電力融通システム開発に取り組み、デジタルグリッドのプロトタイプシステムを作成します。

1. 共同開発の範囲
デジタルグリッドルータの1号仕様の作成を目標とする。初期試作と試作物を用いた実験を通した技術課題の抽出と技術仕様の策定する。実験機を用いたデモを実施する。

2. 成果物

仕様書
ハードウェア(参照用設計図面)、RT制御設計仕様(失敗も含めて経験をドキュメント化)、(簡易)Local Controlソフトウェア(リファレンスコード)、(簡易)デモアプリケーション(リファレンスコード)、試験仕様書、※ これらデジタルグリッドルータ1号の仕様書は非公開
I/F仕様
Router Control Protocol、Wave Control Protocol、電気I/F

3. 本共同開発の分担

甲の分担
RT制御、Local制御、グローバル制御、通信インフラ、デモ設計、電力融通モデリング、システムアーキテクチャ検討、ビジネスモデル、ユースケース検討
コンソーシアムの分担
デジタルグリッドに関する知財の提供、試験評価を含む開発機材の提供、開発場所の提供、関連する市場動向の提供、デモシステム開発に必要な電力・情報に関する教育
共同で実施する作業
会員と共同でデジタルグリッドデモシステムの構築、デモシステムの展示展開、広報活動
開発スケジュール

【プレスリリース】2012.12.12

報道関係各位 2011年12月12日
一般社団法人デジタルグリッドコンソーシアム、オリックス株式会社、日本電気株式会社、日本ナショナルインスツルメンツ株式会社
電力会社の送電網に負担をかけない「デジタルグリッド(TM)」の技術開発、標準化を推進するコンソーシアムの活動を開始~インターネットのような電力供給システムの実現へ~
非営利型の一般社団法人「デジタルグリッドコンソーシアム」(代表理事:阿部力也、本社:東京都港区、以下:dGridコンソーシアム、本年9月7日設立)は、東京都文京区に研究センターを開設し、本日より活動を開始します。
また本日、dGridコンソーシアムとオリックス株式会社、日本電気株式会社、日本ナショナルインスツルメンツ株式会社は、来年度より開始する開発プログラム(別紙1)に先立ち、本年度3月までの活動としてデジタルグリッドの基本となる共通仕様、およびビジネスモデルの策定を共同で実施することに同意しました。上記企業の他、電力会社や通信事業者、重電機器メーカー、住宅メーカーなど複数の企業が参加検討中であり、コンソーシアムは随時受け入れを行う予定です。また、アドバイザーとして日本の学会有識者に加え、米国電力研究所(EPRI)の参画を得て、実証試験を米国にて実施する予定です。
デジタルグリッド(TM)は、同コンソーシアムの代表理事である、東京大学大学院工学系研究科特任教授の阿部力也が発案したコンセプトです。環境調和性の高い自然エネルギーを導入し、基幹系統と協調する持続可能な低炭素社会の実現に向けて、発電と消費が常に一致する必要があった従来の電力系統に、貯蔵機能を適切に導入し、電力用ルータやコントローラを導入することで、自在に電力潮流をコントロール できるものです。また、dGridコンソーシアムは、本デジタルグリッド(TM)技術を開発し、標準化技術として普及することを目的とした、一般社団法人 です。
これまでの分散型電源やスマートグリッド(次世代送電網)は電力会社の電力系統に直接つないで電力の過不足を調整します。したがって、出力が不安定な再生可能エネルギーを受け入れるには送電設備や調整電源の強化などで膨大な投資が必要とされています。
これに対して、デジタルグリッドは、従来の電力会社の基幹系統を幹とすると、それに接続する大中小の配電網を葉の部分(以下、セル)とみなし、接続部にルータをおいて間接的(非同期)に接続します。出力の不安定な再生可能エネルギーは葉の部分で貯蔵され、基幹系統との間で必要な時に必要な量を相互融通します。このため中小規模の投資を必要に応じて実施し、徐々にセルを増やしていける仕組みです。
また、ICT技術を使って、電力を指定したアドレスのルータ間で融通できることからインターネットのような電力システムに近づきます。電力会社の送電線網を引き続き活用しつつこれに負担をかけずに再生可能エネルギーを低コストで効果的に導入可能な技術・サービスであることから、各国の発電インフラシ ステムと親和しつつ、再生可能エネルギー導入量を拡大することが可能な電力技術です。
さらに、今後、電力インフラが整備されていく新興国においても、地域単位で導入されたグリッドを非同期に連系し、お互いに協調しながら、新しい電源や再生可能エネルギーの導入をスムーズに行えるシステムとなります。このようにデジタルグリッド技術・サービスのマーケットはそれぞれの地域特性に合わせ てグローバルに広がることが期待されます。
dGridコンソーシアムは、上記デジタルグリッドのコンセプトを社会に普及させる上で効果的なプログラムを提案し、参加会員を募ってプログラムの実現とコンソーシアムの運営を行います。会員は、コンソーシアムの保有する知財およびプログラムによって得られた成果を企業で活用できます。また、プログラム実施により生まれた知財は貢献のあった企業が保有する一方で、コンソーシアムからさらに他の会員に対しても使用許諾できます。これらにより、デジタル グリッド技術にかかわる強大なIPベースドオープンコンソーシアムを形成します。
dGridコンソーシアムは、継続して会員の募集を行っております。今後も、dGridコンソーシアムの活動に賛同し、デジタルグリッドの開発、促進に協力が得られる法人、団体を募りながら、活動を推進してまいります。
開発プログラムおよびコンソーシアムの概要は、別紙をご参照ください。
以上
<本件に関する報道関係および、法人、団体からの問い合わせ先>

担当
デジタルグリッドコンソーシアム事務局 福村
TEL
03-3582-9335
E-mail
info@digitalgrid.org


【論文発表】IEEE論文誌Smart Grid Transaction, Vol.2 No.2 June 2011 399 に論文を発表】

IEEE(米国電気学会)論文誌Smart Grid Transactionに論文"Digital Grid: Communicative Electrical Gridsof the Future", IEEE TRANSACTIONS ON SMART GRID, VOL. 2, NO. 2, JUNE 2011 399,が掲載されました。IEEE TRANSACTIONS ON SMART GRID, VOL. 2, NO. 2, JUNE 2011 399
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デジタルグリッドハイライト

デジタルグリッドについて何が重要か、デジタルグリッドチームが解説したビデオをお見せします。


佐久間周波数変換所にて

日本にはいくつかの周波数変換所があります。その一つが佐久間周波数変換所で、300MWの電力を50Hzと60Hz間で変換しています。このような電力 設備はデジタルグリッドのコンセプトを実証する「コンセプト実証現場」でもあります。相互に非同期な大規模系統を接続する場でもあるからです。佐久間周波 数変換所でのビデオをご紹介します。


阿部力也教授、ISGT 2010にてプレゼンテーションを行う

阿部教授は2010年10月12日にInnovative Smart Grids Europe 2010のコンファレンスにおいて、デジタルグリッドの論文をIEEE Power and Energy Societyにて発表しました。会場でのプレゼンテーションをご紹介します。